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36.チェック、チェック |
2003年12月18日高知新聞掲載
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航空機を利用する際の安全検査は9・11以後厳しくなりました。以前、国際線は荷物を旅行会社の人間がまとめて預けることができました。現在は一人一人が預けます。これは持ち主不明の荷物(危険物の可能性あり)が混入するのを防ぐためです。いくつかの空港では荷物を預けるとき、日本語で書いた質問書があり、イエスかノーで答える場面さえあります。
質問は、この荷物は自分で詰めたか、荷物を目の届かない所に放置したことはないか、などです。本人は爆発物など危険なものを預けるはずはないので、悪意のある他人に利用されるのを防ぐためです。
次は手荷物検査です。いろいろな場所で、時間をかけて丁寧な、時には目的がよく分からないようなチェックが行われています。コート類はもちろんですが、靴を脱いで、というようなのもあります。
コンパクトカメラも対象で、係員がカメラの持ち主に向かってシャッターを切るときもあります。何かを仕込んだ怪しいカメラを見つける方法ですが、旅行写真の中にけげんな顔が強制的に1枚加わります。ペットボトルのお茶や水も一応調べます。
先日、カナダで同行男性のナップザックが何度もひっかかりました。セキュリティーを通るたび「ちょっと待て」です。中身を全部出してもまだ首を傾けます。何が検知されるのか聞いてもよく分からない単語が出てきました。
「それは何か」と問うと「爆発物を作るための材料」とのこと。さらに爆発物を作ったことがあるか聞いてくれとか言います。これには驚きました。その場は丁重に書類作成に協力して放免になりました。
その後、男性に心当たりを考えてもらったところ、趣味の農業でたまに農薬を使うので、それが付いたとしか思えないという意見でした。 |
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37.2つのジャンボ機 |
2003年12月25日高知新聞掲載 |
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高知龍馬空港の滑走路再拡張工事で、2500メートルの滑走路が完成します。来年2月下旬には使用開始になる予定です。
これまで発着できなかったジャンボジェットが発着可能になることで、記念イベントとして来年4月にはアメリカ・カリフォルニア州へのジャンボ機によるチャーターフライトが計画されています。
空港の名前の由来になった龍馬さんに、「日章で飛行機に乗ったら、飲んだり食ったり寝よったりしよったら知らん間にアメリカに着くぜよ」と、一番に報告したいような出来事です。
ジャンボ機は500人乗り、と認識している人が多く国内近距離用の機材は確かにそうです。ところが、海外に飛ぶ機材は、ビジネスクラス席があったり席と席の間隔も広くとっているので約300人が定員です。
今度のチャーターの航空会社は、日本航空と全日空が片道ずつ担当してもらえることになりました。
チャーター便は以前にもこの欄で紹介したのですが、「乗客を乗せて行ったら帰りはカラ。カラで行って乗客を乗せて帰る」という方式です。
行きと帰りが別の航空会社、というのは全国でも珍しいようです。このチャーター便を利用するツアーに参加してもらったら、全日空ジャンボ機と日航ジャンボ機の両方に乗れるということになります。
カリフォルニアには、高知県人会があり、高知市と姉妹都市のフレスノもあります。
またラスベガスは以前、「砂漠の中の賭博の町」でした。今はテーマパークのような豪華でユニークなホテルが林立する、大人向けのディズニーランドのような巨大な観光基地に変ぼうしました。成田からは定期便も飛ぶようになっています。 |
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38.上海でお正月 |
2004年1月8日高知新聞掲載
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年末年始は上海で過ごしました。高知からのチャーター便です。飛行時間は行きが約2時間、帰りは偏西風の関係で約1時間半という近さです。
以前の高知は、正月を自宅で過ごす傾向が強く、旅行に出かける例は少なかったのですが、最近は流れが変わってきたようです。今回は100人以上の乗客数でした。
中国はご存じのように旧正月を祝います。一般の年末年始にはヨーロッパやアメリカのように大掛かりなカウントダウンなどのイベントや元日の華やいだ飾り付けなど一切ありません。これは旅行者にとって悪いことではありません。
日本では、温泉で過ごすお正月が人気です。でも温泉や料理はいいのですが、退屈しのぎに観光に出かけると施設の一部は閉まっていたり、町の店も閉まっていたりで結構不自由な思いをします。その点、中国はすべて平常通り動いていて困ることはありません。
上海は国の政策もあり目覚ましい発展を見せています。半年ぶりに行ったりすると、ビルの増えているのはもちろん、新しい道ができています。一流ホテルが二流ホテルの扱いを受けていたりして日々変化しています。
日本人向けの飲食店も増える一方です。今回の旅行中も、紹介されたり現地のパンフレットに載っていた少なくとも2軒の店は高知の人が経営していました。中華料理に飽きたら、日本と同じ感覚で魚にするか軽く焼き鳥にしようか迷うことになります。二次会もカラオケにしようか、スナックで軽く一杯かなどと思うままに選択できるような状況です。
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39.最近人気のNZ |
2004年1月15日高知新聞掲載 |
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旅行に関して一昔前までは、年明けから花の咲きはじめる3月ごろまでオフ期間でした。日本人は季節感覚が鮮明で、春秋は行楽シーズン、夏はレジャーを楽しむ季節、と頭の中に刷り込まれていますので、冬は一休みの期間ということだったようです。
しかし昨今は状況が変わってきて、冬でも国内では温泉旅行や味覚を楽しむ旅、特に高知からは札幌雪祭りをはじめとした雪を見に行くツアーなど盛況です。
海外になると、赤道近くの常夏の国々は季節はまったく関係ありません。寒さを逃れ、海外の設備の整ったビーチリゾートで過ごす日々にはだれもがあこがれます。
ただしあまり知られていないのですが、年末年始に芸能人らが多く訪れるハワイは、1月前後は雨季に入っていて涼しい日が多く、良くありません。実際今年のお正月は雨ばかりだったようです。
常夏の国以外で冬場に良い旅行先は季節が反対の南半球です。なかでも、自然に恵まれた環境と温かい人たちの住んでいる癒やしの国として最近人気のあるのがニュージーランドです。
北海道と本州だけのような形をしていますが、南半球なので北海道に似た形の北島が暖かく、南島の方が比較的寒い地域です。季節が反対なのを利用して、日本はカボチャなど野菜類を輸入しています。
南半球といっても滞在すると、季節の違い以外特に変わったことはありません。でも「家を北向きに建てる」と聞いたりすると、やはり少し違うなと感じます。ここでは「♪南に向いている窓を開け・・・」ない、のです。 |
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40.不自然な暮らし |
2004年1月22日高知新聞掲載 |
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季節が反対の南半球は現在、夏の盛りです。ニュージーランドは普通は11月から3月ごろまでが旅行シーズン。4月、5月はポプラが見事な黄金色に染まる黄葉(紅葉はほとんどありません)を見に行くツアーが最近人気です。
冬は観光できないかというと、そうでもありません。特に比較的暖かい北島は日本の冬よりずっと暖かくて快適です。違うのは、日本の冬は草木が枯れて景色が茶色っぽくなるのが常識ですが、ニュージーランドの冬は青々とした緑が多い景色なのです。
これは牧草や芝生が夏は水分不足で茶色だったものが、冬は水分が多いので緑になる、と説明を受けるのですが、なんとなく納得がいかない景色です。
季節が反対ということをうまく利用して北半球と南半球を航空機で移動すれば冬のない1年を過ごすことができます。
ところが逆に、冬ばかりの生活をしている青年に数年前に会いました。彼の国籍はイギリス。観光バスのドライバーだったのですが、スキーが大好きで北半球の冬はスイスでスキーのインストラクター、夏になるとニュージーランドでインストラクター、スキーのできない数カ月間はバスドライバーのアルバイトという暮らしをしていました。優雅でうらやましくおもいましたが、詳しく聞くと数年間、冬ばかりの暮らしをした結果、なんとなく体調が悪いので、次の年からは普通の暮らしに戻るとのことでした。
人間も自然の一部なので、あまり不自然な暮らしは身体に良くないようです。 |
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