添乗員つれづれのーと
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71〜75 / 76〜80 / 81〜85 / 86〜90 / 91〜96

   
  1.海外チャーター便 2003年4月3日高知新聞掲載  
旅客機  高知空港発の海外チャーター便は現在、韓国へ年間8回(ソウル4回、済州島4回)、中国に2回程度。そのほか年によってハワイ、台湾、バリ島、ウラジオストク、ニュージーランドなどに行っています。
 ベトナム(ホーチミン)には2月に行きましたが、高知空港から5時間半。関西空港経由で乗り継いで行くことを思うと実に快適です。高知から関空への接続便が極端に少なくなりました。関空発で人気のあるベトナム航空機の席が取れたとしても、午前11時15分発のホーチミン行きに乗るためには、高知始発伊丹行き7時40分に乗っても規定の乗り継ぎ時間ギリギリといった状態です。
 高知空港は滑走路の拡張が待たれていますが、施設は以前と比べると広くなりました。チャーター便の扱いにも慣れてきていて、スムーズに手続きができています。
 ただ拡張できれば大型の機材が入れるので、ヨーロッパでもアメリカ大陸でもという考えにはなるのですが、旅行会社で集客できる人数に問題があります。
 現在の韓国便は定員約100人、中国や台湾で約150人の機材を使っていますのでなんとか集客できています。ところが200人以上となると高知県の人口、経済力を考えると時期、旅行先など十分検討して、ということになります。
 チャーター便はバスチャーターと違って必ずしも料金が安くなるわけではありません。バスの場合はバスと一緒に観光をします。でも航空機は高知に迎えに来る時と、旅を終えて高知から本拠地に帰る時は空席で飛ぶというハンディがあります。
 それでも「一度チャーターで行ったらチャーター以外で海外に行く気はない」というチャーター便ファンと呼ばれる人たちもかなり多くなってきています。
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  2.アオザイ・ライダー 2003年4月10日高知新聞掲載  
ベトナム風景  香港などでは新型肺炎が猛威をふるっていて大変心配ですが、ベトナムの話を続けます。ホーチミン市は数年前から特に売れ筋のツアーです。年間1、2回の周遊ツアー(ホーチミン・ハノイ)を出しているものの、人気があるのはホーチミン3泊4日(機内1泊、ホテル2泊)で自由行動のパターンです。
 若い女性を中心にアジアン・エスニックの薫りあふれる雑貨、シルク製品、刺しゅうなどのショッピング天国です。それとおいしいベトナム料理に活気あふれる市場。ハイライトは、なんといっても朝に夕に通りという通りを埋め尽くすバイクモーターの群れです。
 10年前の中国の自転車軍団もすごかったけれど、それ以上にも感じられるバイク、バイク、バイク。日本ではバイクは一応片方に寄って走行していますが、ベトナムでは道の全部を川の流れのように走ります。ガイドの説明では道を横断する時は、一定の速さで立ち止まったりせずに渡るのが秘けつとか。
 大型のバイクは輸入規制されているので50ccのバイクがほとんど。やはり日本製が多く、特にホンダに人気があるとのことですが、例によって中国製の偽物があり、それは、「ホンタ」などと名前が少し違うようです。
 「ようこんなのが走る」というようなボロバイクが多く、ヘルメットも無着用。少々みすぼらしいライダーが大半を占めています。その中を最新式のバイクに乗ったアオザイ姿の若い女性が長い髪をなびかせて颯爽(さっそう)と走っていく姿は、輝いている、という表現では足りないほど。
 夕食後、参加者のおじさん連中で一杯飲んでの話で「バイクに乗っている姿を見て、なんて格好が良いと思ったのは、昔の月光仮面か、現代の長い髪のアオザイ・ライダーが双璧(そうへき)」という結論に達しました。
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  3.街には若者ばかり・・・ 2003年4月17日高知新聞掲載  
ベトナムの若者たち  ベトナムは昭和30年代の日本を思い出すような雰囲気で実に活気があります。今日より明日の暮らしが絶対良くなるのを信じて疑わない目をしているのです。
 寂しいのは街には若者ばかりで年配者があまり見あたらないこと。「どうしてですか」との参加者の質問に答えられません。
 今回のガイドは25歳で、パリ留学経験があるという、中国人風の男性でした。1度だけではなく何回も繰り返して言うので、記憶に残った言葉は、「ベトナム、特にホーチミンの女性は気が強いので、当分結婚する気はない」「ベトナムは歴史上、アメリカに勝ったただ一つの国です」
 ベトナムやカンボジアでは、現地の若者がガイドです。アジアを中心とした発展途上国は、失業者対策の意味でも外国人労働者を許していないので現地の人がガイドになります。
 たとえば中国は、観光で行けるようになった20年ほど前のころです。空港を出た所へ、髪がボサボサの若者が登場してきました。バスへ乗るやマイクで「みなさま、よくいらっしゃいました。私は中国人民を代表してみなさまを歓迎いたします」と流ちょうな日本語のあいさつでした。
 流ちょうなのは、この丸暗記の部分だけで、後はよくわからない日本語が続いたこともありました。今では土佐弁混じりの私などより、ずっときれいな標準語のガイドばかりです。
 中国とまではいかないまでも、ベトナムのガイドは合格点。ツアー参加者は食事も安くおいしいので、団体旅行中でも喜んでくれます(通常、団体食はおいしくない)。特に海鮮料理や植民地時代からの伝統のフランス料理はグッドです。
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  4.暑い アンコールワット 2003年4月24日高知新聞掲載  
アンコールワット  ベトナム南部はいつ行っても暑い。が、カンボジアのアンコールワットは特に暑い。遺跡は東京都区部に相当する広さと言われます。しかし通常の観光なら1泊2日で十分でしょう。
 アジアの遺跡はインドネシアのボロブドゥール、タイのスコータイなど素晴らしいものがあります。世界的にはエジプト、インカ帝国などですが、アンコールワットはその中でも規模、芸術度ともトップクラスの水準です。
 ただし、一般の観光客にとって、2日間も同じようなものを見て回るという感じになることは否めません。高知の7月のような暑さもあって、午後になると、せっかく観光地に着いてもバスから降りない、という人たちも出てきます。
 添乗員の喜びはツアーに参加した人たちが楽しそう、うれしそうに観光、見学をしてくれることです。バスに残られるのはつらいのですが、気持ちはよく分かります。暑い、暑いです。
 カンボジアのガイドは、まだまだ勉強中といった格好ですが若くて、いかにもカンボジア風の男性がほとんど。懸命に誠実そのものの態度で接してくれ、日本語のまずさも許されるのです。
「説明を聞いちゃらにゃあいかんと思うて、前の方で分かりにくい日本語を聞きよったら午前中だけで頭が痛うなった」
などという心優しい高知(日本)のお客さんのおかげで、彼らも成長しているのです。
 カンボジアはむなしい内戦を経験してきました。ガイドさんに質問しても、素知らぬ顔でもなく、複雑な顔をします。痛手がまだまだ続いているのではないでしょうか。
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  5.さわやかなサバンナ 2003年5月1日高知新聞掲載  
アフリカ サバンナ  添乗員をしていると、よくお客様から「今まで行った所でどこが一番良かったですか」と質問を受けます。これは考え方によっては非常にデリケートな質問です。景色のきれいな所はどこかとか、おいしいものが食べられ見所も多い街はどこかなどは簡単です。
 しかし、「一番良かった場所」となると、その人間の育った環境、趣味、好きな本や映画などから受ける影響が大きくなります。ここだけの話ですが、旅行会社の人間はつい、現在企画中の行き先が頭に浮かぶ傾向があります。半年先にカナダのツアー計画があったりすると、「ロッキーの雄大な景色が一番良かったですねえ」などと思わず口走ったりします。
 私の場合は迷いなく東アフリカです。5回行きましたが、行くたびに新しい感動があります。一般的にアフリカというと病気、紛争、飢餓、砂漠などを連想します。遠いし暑い、どんな所に泊まるか、なにを食べるか気になる事ばかり。
 ところが気候だけとってみてもケニア、タンザニアに代表される国々は地理的には赤道に近いのですが高原地帯。サバンナ気候と呼ばれ、高知の5月か10月のようにさわやかです。
 日本の中高年世代の持っているアフリカのイメージは、ターザン映画の影響が強いのではないでしょうか。大蛇や猛獣が密林に潜み、底無し沼も待ちかまえている・・・などが定番でしたが、これはアメリカ人によってアメリカで撮影されたアフリカです。
 実際に動物がすんでいるサバンナは地平線まで緑の草原が続いています。景色だけでも十分観光の価値がある上、シマウマやインパラなど草食動物が群れています。北海道の牧場のような感じで平和な風景です。
 ライオンやゾウなど怖くはないか、という質問もよく受けます。でも車に乗っている限り、かれらにとっては周りの景色の一部なのです。だから絶対に安心です。
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