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16.サハリンから |
2003年7月17日高知新聞掲載 |
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サハリンを旅行中です。北海道・稚内の北約43キロにある島で、現在はロシア共和国サハリン州、昔の樺太です。日露戦争後から太平洋戦争の終わりまでは日本の領土でした。
ユジノサハリンスク歴史博物館は、日本時代の樺太庁博物館です。ここで昭和20年ごろの中心都市、豊原(今はユジノサハリンスク)の地図や資料を見ると、当時の日本人の人口が18万人もあり、帯屋町クラスの商店街が広がっていて多くの学校があります。写真も残っていて、かつてここに住んだ人たちの人生や開拓者たちの夢など思わずにはいられません。
お城のような外観をしている博物館は市内の名所になっています。訪れたのが週末だったのでロシア人の新婚カップルが何組も記念写真を撮っていました。
サハリンは北海道と同じような気候、景色ですが観光ポイントが少ないのと、施設面の整備がまだまだです。日本から年間約4000人訪れるという観光客の目的は主に花や鳥の観察、釣りなど自然志向です。
今回の私たちはフラワーウオッチングです。北海道北部でも見られる高山植物系のエゾキスゲ、コウリンタンポポなどサハリン独特の花が草原を埋め尽くしています。
自由経済になって、物資も徐々に豊かになってきています。夏だというのに、町を行く人はみな長袖姿です。冬になるとどれだけ寒いのか思いやられます。
ところで、現地の女性ガイドが「日本からのグループの中で1人か2人は必ず『ムネオハウスはどこか』と尋ねます」と苦笑しながら言ってました。
ムネオハウスは、国後島です。サハリンではありません。私たちのグループから、この質問が出たかどうかは内緒です。 |
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17.嫌みを言ってみたが・・・ |
2003年7月24日高知新聞掲載 |
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サハリンの旅行には問題もありました。まず出発の4日前に突然、宿泊予定のホテルがサハリン州知事の指示で使えなくなり代替ホテルに変更です。現地で聞くと、最近北の方の大陸棚で石油や天然ガス資源を開発中で、これがサハリンの最重要事項になりました。
程度の良いホテルは諸外国の石油関連会社に提供され、残っていたホテルも急な国際会議の参加者に優先的に回されたと言うことです。予約が確定になっていたホテルが、このような事情で勝手に変更になることなどほかの国では考えられないことです。
代わりのホテルは基本的には同じクラスなので大差はないにしても、設備が悪く風呂の湯が出ない、トイレの調子が悪い、エレベーターがないなど大変です。
その上、腹が立つのは、出迎えの時やフロントで鍵を受け取る時でもスタッフに笑顔がありません。ウラジオストクでもかなり良いホテルを利用しましたが同じです。
チェックアウトの時、1人1人サインをさせるのですが、この処理が遅い。不機嫌な顔の女性が1人で手続きをしていて、上司のような若い男が厳しい顔をして横に立っていますが、なにも手伝いません。のろのろと作業をしている横で電話を取るのもこの女性です。
国内線に乗る時のことです。飛行機預けの荷物には20キロの重量制限があるのですが、グループで利用する場合はトータルでOKになるのが普通です。ところがここでは細かく書き抜いて足し算を何度もしています。
時間がだらだらと流れます。横のカウンターでは中年のロシア人女性を代表するような方が搭乗手続きをしています。現地ガイドについ、「人間の重量制限はどうなっているか尋ねてみてや」、と嫌みを言ってしまいました。 |
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18.グルメの韓国 |
2003年7月31日高知新聞掲載 |
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数年前から人気が出てきたのは韓国です。ソウルは観光地をバスで回るのではなくグルメ、ショッピング、エステ、ギャンブルなどの魅力を楽しむ位置を確立しました。
対日感情も以前とは大違い。10年前にはソウルにサッカーの韓日戦を日本人と分かる格好で見に行くのは危険だからやめたほうがよいと言われたものです。
今年4月に親善試合を見に行った時には、グループの中に日本代表のユニホーム姿の参加者もいました。スタジアムの前で現地の若者が「アイ・ライク・ナカタ」などと話しかけてきたりして大変和やかな雰囲気でした。
ソウルには現在、高松、松山、岡山から週に何便か定期便が飛んでいて、高知からも年間5回くらいチャーター便が出ます。
韓国料理は重要な旅行の要素です。食事付きのツアーの場合、カルビ、プルコギ(韓国風すき焼き)、ビビンバ、海鮮鍋などがメニューです。韓国料理の場合、どの料理でもメーン料理のほかに数種類のキムチ、サラダ、つくだ煮風など5皿以上の副食が付いています。
メーン料理があまり好きな物でなくても十分おなかがいっぱいになるほどで、お代わりも自由です。韓国の人によると、日本食で戸惑うのはこの副食だそうです。確かに、かつ丼やてんぷらを注文しても、出てくるのは基本的にそのものだけ、というのが日本流。韓国の人には副食が付いていない分、もの足りないのでしょう。
最近は韓国語を勉強する若者も多くなってきました。日本語とは全く違う言葉と文字で、われわれには常識ですが、遠く離れた国の欧米人には理解し難いようです。
ヨーロッパの人に韓国語は全く話せない、と言うと隣の国なのになぜか、と質問を受けます、彼らから見ると、顔も姿も見わけがつかないのに・・・という感覚なのでしょう。
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19.「シュリベンチ」 |
2003年8月7日高知新聞掲載 |
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済州島はソウルや釜山、日本からも定期便が毎日飛んでいて、人気のある観光地のひとつです。淡路島くらいの大きさですが、韓国で一番高い漢拏(はるら)山があり、自然が豊かで日本海と東シナ海が近くを流れていて魚の宝庫です。
ゴルフや釣りで有名になりましたが、観光産業に力を入れていて立派なホテルが建ちカジノや乗馬なども楽しめます。乗馬用の馬は日本で見られるより小さい種類です。蒙古が日本に攻めてきた時、長い船旅の途中、済州島で養成した馬の子孫だそうです。
高知から定期便で行くと、関西空港乗り換えか、高松あるいは岡山からソウル経由で行くかです。待ち時間を入れると半日以上かかります。チャーター便が圧倒的に便利で約1時間15分で着いてしまいます。
日本のガイドブックなどには「南国のリゾート」とか「韓国のハワイ」とうたわれています。原因は韓国のガイドブックやホテルのパンフレットを直訳してしまった結果なのです。寒いソウルから見ると南国でしょう。日本から見ると九州の西北です。南国のイメージのはずがありません。でも、ソウルともどこか違って独特で、時間が優しくゆっくり流れていく感覚が一番の魅力です。
ホテルのロビーで打ち合わせをしていると、ペアルックの韓国人の新婚さんが目に付きます。大事そうに籠(かご)を持っているのです。韓国では、結婚式で新婦の友人がキャンデーなどを入れて飾り立てた籠をプレゼントする習慣があるそう。ペアルックは日本人の影響とのことです。
こうしたカップルが必ず行くと言われるのが東シナ海を望む断がい上にあるベンチ。日本でもヒットした韓国映画「シュリ」のラストシーンに使われた場所です。某ホテルの敷地内にありますが、「シュリベンチ」と呼ばれ、最高の撮影スポットになっています。 |
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20.タスマニアでの服装 |
2003年8月21日高知新聞掲載 |
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タスマニアはオーストラリアの南に浮かぶ約7万平方キロメートルの島で、最小の州です。滞在しているホバートが州都で人口約20万人。イギリス移民が造ったイギリスムードいっぱいの美しい町です。
南極探検や捕鯨の基地として栄えた時代があり、以前は高知のマグロ船も入港していましたが今は落ち着いた雰囲気の港町です。
南半球はご存じのように季節が反対なので、今は冬です。「南極に一番近い」所です。30度を超す暑さの高知から、一気に冬になるので少々心配だったのですが、青空に太陽が輝き日中の気温は12度ぐらいです。日本海側の冬を想像していたのですが、高知の真冬より暖かいくらいで桜も咲いています。一番寒い月は7月だそうです。
当然、出発前に気温の情報は入っていて、コート類も持って来ましたが無用となりそうです。ヨーロッパやアメリカも同じですが、ここの人たちは人目を気にしないので街を行く服装は実にバラバラです。
昨日は、遠くの山が白くなっていたのですが半袖、半ズボンも歩いています。「ほかの人は知らんけど、わしはこの服装がちょうど」という感じです。
日本人は、ほかの人と違うことをしたくない傾向があるので服装には神経質です。旅行前には、どんな服を用意するかが最大の関心事です。ここの人たちは旅行の時も多分適当でしょう。
学校の制服も日本では移行期間があって夏服、冬服が決まっています。ところが、ここでは制服でさえあれば、冬に半袖でも真夏に冬服でも問題ないそうです。 |
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