ロープウエーと雪上車で楽しむ‼山形みやぎ蔵王の樹氷3日間～ゆったり天童温泉＆遠刈田温泉～

シベリアからの北西の季節風は、日本海の対馬暖流から多くの水蒸気をもらって雪雲をつくります。雪雲は朝日連峰で上昇して多量の雪を降らせます。雪雲は山形盆地を通って、再び蔵王連峰で上昇して雪を降らせます。そのときの雲のなかは、多くの雲粒が0℃以下でも凍らない過冷却水滴になって、雪とまじりあった状態になっています。蔵王の1〜2月頃は、風向きは北西から西を示し、平均風速10〜15m/s、平均気温マイナス10〜マイナス15℃の吹雪の世界です。樹氷はこうした気象条件のなかで成長します。蔵王の樹氷は、亜高山帯に生育する針葉樹のアオモリトドマツが雪と氷に覆われてできます。そのしくみは、①雪雲の中の雲粒（過冷却水滴）が枝や葉にぶつかって凍りつくとエビのシッポができ、②そのすき間に多くの雪片がとり込まれ、③これらが固くなっていく。という一連の現象が繰り返されることで説明されます。