高知新聞企業創立50周年記念公演 野村万作・萬斎 狂言公演


解説 野村 萬斎

「二人袴」
親:野村 万作
舅:石田 幸雄
太郎冠者:内藤 連
聟:中村 修一
後見:岡 聡史

―休憩15分―

「蝸牛」
山伏:野村 萬斎
主:岡 聡史
太郎冠者:高野 和憲
後見:内藤 連

 あらすじ

「二人袴」(ふたりばかま)
 今日は聟入り(むこいり。結婚後、妻の実家に初めて挨拶に行く事)の日。舅(しゅうと)の家では準備を整え、聟が来るのを心待ちにしている。一方の聟は、一人で行くのは心細いからと父親に舅の家の門前まで付き添われてやってくる。聟に礼装の長袴をはかせてやり、父は表で待っていたのだが、太郎冠者に見つけられてしまい、父親も舅に挨拶することになってしまう。しかし、長袴は一つだけ。さて、この親子はどうやってこの場を切り抜けるのか・・・。
明るいめでたさのある聟狂言の代表曲です。天真爛漫な聟とそれに慌てる父親の、舞台上から漂う何ともほのぼのとした雰囲気をお楽しみください。

「蝸牛」(かぎゅう)
 修行を終えて帰る途中の山伏が竹やぶで休んでいると、主人の命で、長寿の薬になるという蝸牛(かたつむり)を捕りに太郎冠者がやってくる。太郎冠者が山伏を蝸牛だと思い込み声をかけると、面白がった山伏は蝸牛になりすまして太郎冠者をからかう。さらに山伏は、囃子言葉に浮かれながら同行しようと、太郎冠者にかたつむりの囃子言葉を教え・・・。
 観ていると心も体もうきうきとしてくる楽しい作品です。「でんでんむしむし」という囃子言葉が何回も出てきますので、登場人物と一緒に浮かれてみてはいかがでしょうか。

 プロフィール

野村 万作 のむら・まんさく
1931年生。 重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。狂言の秘曲である『釣狐』の演技で芸術祭大賞を受賞した他、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞、朝日賞、旭日小綬章等多くの受賞歴を持つ。国内外で狂言普及に貢献し、ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。古典はもとより新しい試みにもしばしば取り組み、代表作に『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』『秋江』『法螺侍』等。2015年には、58年ぶりに『楢山節考』再演。深い感動を呼び、各地で再演を繰り返している。

野村 萬斎
 のむら・まんさい
1966年生。野村万作の長男。祖父・故六世野村万蔵及び父に師事。重要無形文化財総合指定者。東京芸術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外の狂言・能公演はもとより、現代劇や映画の主演、古典の技法を駆使した作品の演出、NHK『にほんごであそぼ』に出演するなど幅広く活躍。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言のあり方を問うている。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞・優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞を受賞。世田谷パブリックシアター芸術監督。




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